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今日の言葉

Keep looking.

Don’t settle.

アップル共同創始者 故スティーブ・ジョブズ氏
2005年 スタンフォード大学卒業式でのスピーチの一節です。

この時、彼は既に自分の病を知っていました。

1984年に未来を先取りした美しいコンピューターを世に出した翌年、あろうことか自分が創始した会社から追放されてしまう。
しかし12年を経て*NeXTの技術と共に電撃復帰、Windowsの前に成す術を失っていたアップルを救ったのでした。
それからというもの、iMacやiTunes、MacBook、映画”トイ・ストーリー”などを次々と世に出し、世界を輝かせ続けます。

その彼の言葉

 Keep looking. Don’t settle.

 探し続けよう。安住することなく。

既に一生の中で誰よりも多くのことを成し遂げたと思われる人が、今こそ休むべき時になぜこの様なことを言えるのでしょうか?

しかしその歩みは一切の妥協を知らず、このスピーチの2年後にiPhoneを発表。
今も進化を続け人類を豊かにしてくれています。

。。もし同じ地点に止まってしまっていたら?

こうして更なる数々のイノベーションを起こした後、2011年 天に召されたのでした。

*NeXT(ネクスト)
スティーブ・ジョブスがApple退社後に設立した会社。会社は難航しますがその優れた技術を会社ごとAppleが買収し今のMac OS XやiOSの元となっています。また今日あらゆるところで使われているウェブ:world wide webの発明にもNeXTが使われたことは、あまり知られていません。しかしそのおかげで誰もが自由にインターネットを利用できる様になりました。

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青空練習

海岸で裸足で練習したら、とても気持ちが良い!!

そして地面の種類によって色々な感覚があることに気付かされます。砂浜、コンクリート、運動場を比べてみます。

砂浜と他の地面との違いは、踏み込む度に砂地が立体的に動くことです。この変化に対して素早くバランスを取る必要があります。また蹴り足が砂に取られる難しさもあり面白い練習ができました。

コンクリートでは摺り足を工夫しなければなりません。表面が粗いので足の裏とコンクリートの間に紙一枚分の隙間を保って動きます。粗い地面ではこの紙一枚分の感覚を得る練習ができます。

また運動場など硬い地面に薄く砂や細かい砂利が乗った表面では足裏の摩擦が少ないので、重心を低くし摩擦に頼らず重心移動で動くことが大切です。

青空の下で練習すると新鮮な裸足体験ができますね!!

千葉県稲毛海岸の砂浜
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自主練習(白帯編 4)

3つの蹴りを学ぶ

基本の蹴りは1.正面蹴り、2.廻し蹴り、3.足刀蹴りの3つがあります。

1.正面蹴り

足の指の付け根、関節部分で蹴ります。
爪先立ちになった時に接地する部分です。

【ポイント】
・前屈立ちから膝を高く上げ折りたたんだ状態を作り、そこから突くイメージで蹴る。
・蹴りの最終段階で(蹴り足が対象に触れた時)押し込む動き。
・蹴った後は素早く引き戻し再び膝を折りたたんだ状態から前屈立ちに戻る。

★蹴る前の膝をたたんだ状態は3つの蹴りすべて同じです。同じ体勢から蹴り分けることで相手にどの蹴りが来るか予測させないメリットもあります。

【上級者】
・軸足の膝は前屈立ちの角度をキープし重心が浮かない様に。
・前方への重心移動で蹴りの威力を増大(軸足を廻して良い)。

2.廻し蹴り

足首の関節部分で蹴ります。
足の甲ではありませんのでご注意下さい。

【ポイント】
・四股立ちから膝を高く上げ折りたたんだ状態を作り、ひねり込むイメージで蹴る。
・蹴りの最終段階では、軸足のかかとが対象の方向を向くまで180度回し、蹴り足が最も伸びる体勢をつくる。
・蹴った後は素早く引き戻し再び膝を折りたたんだ状態から四股立ちに戻る。

【上級者】
・両手でガードした状態で蹴る。
・蹴りの高さは体を倒す角度でコントロールし重心が浮かない様に。

3.足刀蹴り

足刀部分で蹴ります。
最初はかかとで蹴ることで正確な蹴り方が身に付きます。

【ポイント】
・自然立ちから膝を高く上げ折りたたんだ状態を作り、体を後方に倒す反動で蹴る。
・蹴りの最終段階では、軸足のかかとが対象の方向を向くまで180度回し、蹴り足が最も伸びる体勢をつくる。
・蹴った後は素早く引き戻し再び膝を折りたたんだ状態から自然立ちに戻る。

【上級者】
・体を閉じて(膝を上げる時あぐらをかく様に内側にたたみ込む)→開く(体を倒し蹴りを出す)イメージで蹴る。
・引き手は蹴りを当てるタイミングで引く。

以上3つの基本の蹴りをスムーズに気持ち良く出せる様になれば、色々なバリエーションや連続技に発展できます。

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今日の言葉

習慣によって、
第二の天性がつくられる

人間は一人ひとりオリジナルな天性を持って生まれます。
自分である為に大切なもの。

でも何かしたい!と思った時、必ずしも今持っているものだけでできるとは限りません。

そのような時、習慣化することで天性をプラスできるのはすごいことだと思いませんか?

 習慣によって、いわば第二の天性がつくられる。

 ー キケロ ー

 習慣として身についているものは、事実上、

 持って生まれついたのと同じようなものになっている。

 ー アリストテレス ー

空手をしている皆さんは
繰り返しの練習によって今までできなかったことができる様になることを体験します。

また自重トレーニングを続けることで自然な筋力やバランスの向上を実感します。

小さな積み重ねがいつの間にかあたかも生まれ持った様なものになったということですね。

習慣という言葉は地道なイメージがありますが、それがオリジナルの天性に並び立つ、後天的な天性を開花させ得るということには、大きな可能性を感じることができます。

もしかすると習慣は自分の限界を無限に拡張する力を秘めているのかも知れません。

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今日の言葉

Be water,
my friend.

私たちは空手によって心技体を鍛えています。
そしてその力を使う時、
ブルース・リーのこの言葉が響いてきます。
「水になれ」として有名ですが、この言葉には前半もありこの様になります。


 無心になり、かたちから解き放て、
 水のように。

 自由自在に流れ、
 そしてある時は破壊する力を持つ。

 友よ、水になれ。


力を抜くことの難しさ。
しかし練習の積み重ねによって少しずつそれができるようになり、流れるような高速の動きと、一瞬の技の威力を手に入れていきます。

水はしなやかで強いもの。
止まることを知らず、折れることがない。

心も体も、その様にありたいと思います。

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自主練習(白帯編 3)

強く正確な突き

空手の技は拳、蹴り足のどの部分で当てるのかが強さと正確さに影響するので、よく理解して練習しましょう。

拳の打突部は中指の第3関節、この一点です。
(指先から順に第1関節、第2関節、第3関節と数えます)
拳を作る時、先ず親指以外の全ての指を揃えて第1関節と第2関節を折りたたみます。
次に第3関節を折りたたんで親指を添えるようにします。
この時、親指が拳からはみ出ないようにして下さい。

突く対象を点で意識し、拳は手の甲が下を向いた状態でスピードを上げながら差し出します。
(上達したら、できるだけ脇を締めた状態から肘が体に沿って動いていく感覚を持ちましょう)
そして対象点と、中指の第3関節が触れた瞬間に一気に拳を捻り突き込みます。

突きはこの捻りが命と覚えておきましょう。

そして空手の命である最速のスピードを得るには一連の動きを力を抜いた状態で行うとことが肝要です。
力を入れるのは拳を捻るその瞬間だけ、中指第3関節と突く対象とのピンポイントの接触点を通じて、一瞬にしてすべての力を対象内部に放出することにより爆発的な威力を生み出します。

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自主練習(トレーニング 3)

身体張力
Body Tension

空手の動きの中で、定まりが悪い(グラグラしてしまう)ことはありませんか?

もちろんバランス感覚や重心操作が重要ですが、身体張力という筋力の一種も重要な役割を果たしています。
そして身体張力は鍛えることができます。

「筋力」はMuscle PowerまたはMuscle Strengthでピュアな力の強さですが「身体張力」はBody Tensionで、体をピンと伸ばし止めておく特別な力と言えます。

腕立て伏せは背中を真っ直ぐに伸ばした状態で行うことで、
腕・上半身の筋力アップと同時に身体張力も強化してくれる良いトレーニングとなります。

いつも稽古前に行なう足上げ腹筋も足を真っ直ぐ伸ばして行うことで身体張力を鍛えています。
バリエーションとして左右にひねりを加えて行うとお腹の横の部分(腹斜筋)も含めたトレーニングになりますので工夫してみて下さい。

身体張力により自分の動きを精密にコントロールでき、ピタリと決まる動きが可能になります。

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自主練習(白帯編 2)

正しい四股立ちと前屈立ち

今週から数回に渡り練習のポイントを説明していきます。

・正しい四股立ちと前屈立ち。

四股立ちの高さはお尻が膝と同じ高さとすることが理想です。
「腰を落とす」と言います。
そして膝が踵の真上に来る様にします。
最初は腰を落とすことが難しいので、お尻は高くなってしまっても良しとし、膝が踵の真上に来ることを優先して下さい。
少しずつ腰を落とすことに慣れ、前から見て左右の膝と踵の4点を結ぶ線が四角形になれば完成です。
攻撃にも防御にも強い、頑丈な構えが出来上がります。

前屈立ちは前の足の膝を曲げることが重要です。
このことにより前方に重心をかけることができ、正面蹴りの威力を十分に相手に伝えることができます。
真っ直ぐに立った時の前後の重心配分は50対50ですが、
前屈立ちでは70対30くらいになっていることを実感して下さい。
前屈立ちによる突きや受けも同様の重心配分で練習します。

正しい四股立ち、前屈立ちによって基本や前進後退が力強く美しいものになります。
写真や動画に撮って良いところ、直すところを確認するのは良い方法です。
そして自分が気持ち良く感じ、美しく見える動きは、本質的な理に適っていますから、
ぜひその感覚や映像を楽しんで練習しましょう。

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ディープマインド

坐禅を体験した時に頭の中で型を打っていました。
南光から順番に半月、注輯、鎮闘という様に
スピードや間合い、呼吸も本当の様に行います。

すると自分がゾーンに入っていくのがわかりました。
真に集中するとまわりと自分が切り離された感覚になることがありますが、自分のことはむしろ冷静沈着に分かっている。
その状態を私はゾーンと呼んでいます。

目を瞑ってゆっくりと型をイメージトレーニングすることは楽しいですよ。
場所も自由に思い浮かべることができます。
雲の上でも、海の中でも、宇宙空間でも(!)
理想の型を打つ自分にきっと出会えます。

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今日の言葉

行くに径に由らず

論語からの言葉で「いくにこみちによらず」と読み、目標に向かって近道をせず大道を真っすぐに進め、という意味になります。

空手にも近道はなく、不断の練習が大きく花開くことに結びつくのではないでしょうか。

今までできなかったことが、練習を重ねることである日突然できた時の喜びは、何にも代えられない宝物です。

皆さんと共に空手道という大道を歩めることを幸せに思います。